みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をスペイン語でお伝えしていきます。今回が第1回です。
4月は、日本では学校の新しい学年が始まる月です。みなさんの中にはお子さんが小学校に入学したり、中学校、高校、そして専門学校や大学に入学した人がいるでしょう。
ペルー、ボリビア、パラグアイなどの国と日本では学校の仕組みや学校での生活に、違うことが多くありますよ。そして、学校にかかるお金もこれらの国よりもかかります。今回はそういうことについてお伝えしますね。
まず、学校の制度です。日本の小学校と中学校には落第がありません。これもペルー、ボリビア、パラグアイとは違うので、知っておいてください。毎年学年がひとつずつ上に上がっていきますが、子どもたちの学力は一人一人違っていてもみんな学年が上がるのです。お子さんにとっては、小学4年生になった時と中学1年生になった時が特に勉強が一段と難しくなるので、お子さんの様子に気を付けてあげましょう。
また、日本の小中学校では、授業参観と家庭訪問があります。授業参観は親が学校に行って子どもたちの勉強の様子を見ること、そして家庭訪問は、先生が家庭を訪問して子どものことについて親と話をすることです。ペルー、ボリビア、パラグアイでは、親が学校に行ったり先生が家庭に来るのは、自分の子どもが何か問題を起こした時だけなので、ずいぶん違いますね。日本の小中学校では、授業参観や家庭訪問をすることで、親が学校での子どもの様子を知ったり学校のことを知ったりして、親から見えない学校での子どものことをよく理解してもらうことで、いっしょに子どもの教育をしましょう、ということなのです。
また、友だちの作り方も違います。ペルー、ボリビア、パラグアイでは男の子でも女の子でもまじりあって友達になりますが、日本では男の子だけ女の子だけの友だち作りになることがほとんどです。これらの国から来た自分のお子さんが友だちの作り方でとまどっていないか、様子に気をつけてあげてください。
次に子どもの教育のお金に関することです。
日本では、0才、つまり生まれた時から、中学校を卒業するまでの年齢の子どもに「児童手当」というお金が国から支給されます。これは親が自分で申請する必要がありますので気を付けてください。伊勢崎市に住んでいる人は伊勢崎市役所で手続きをします。ふつうは、年齢によって、月に10,000円から15,000円が出ます。子どもが生まれた時や申請を忘れていた時はすぐ申請してください。
高校では中学よりもお金がかかることが多いです。県や市がお金を貸してくれる「奨学金制度」がありますので、手続きについては入学した高校に聞くとわかります。特に専門学校や大学では教育のお金がかなりかかりますので、こちらも「奨学金制度」があります。また、国の銀行などからお金を借りることもできます。ただ、借りるお金が多くなると返すのが大変ですから、子どもが小さいうちから毎月少しずつ貯めて準備しましょう。「学資保険」に入ると、貯めたお金からそれぞれの入学の時にまとまったお金が出ます。
高校や大学などでいくらお金がかかるかはあらかじめ分かるので、計画的にお金を準備しましょう。
学校のことや教育のお金のことで悩みがあったら、「スクールホットライン群馬」に電話で相談できます。県の事業でおこなっている電話相談です。ポルトガル語、スペイン語、英語、日本語でお話できます。番号は、080-8730-6969です。もう一度言います。080-8730-6969です。
最後に祝日について。4月と5月に全部で4つの祝日があります。4月29日は「昭和の日」、これは前の天皇陛下の誕生日です。5月3日は「憲法記念日」、5月4日は「みどりの日」、5月5日は「子どもの日」です。子どもにとっても祝日の多い楽しい時期ですね。子どもと一緒に楽しみましょう。