みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をスペイン語でお伝えしていきます。今回が第4回です。
今回は熱中症についてのお話です。
ペルーでは、山岳地帯は標高が高く気温は低いですが、首都リマのある海岸地帯では夏は気温が高いですね。
日本の夏は気温と湿度ともに高く、蒸し暑いです。特に気温は伊勢崎市では39度を超えることもあり、日によっては日本で一番気温が高い市になることもあります。
気温が高いと熱中症の危険が高まります。ニュースで知っていると思いますが、もうすでに暑い日には日本各地で熱中症になる人が増え、死亡する人も出ています。暑い日に外で仕事をしたりスポーツをしたりなど外に長時間いる場合や、室内にいてもエアコンをかけなかったりしていると熱中症になる危険が高まります。
めまい、手足のけいれん、足がつる、吐き気、意識がなくなるなどの状態になります。
熱中症には4つのレベルがあります。
一つ目は「熱失神」です。めまい、冷や汗、短時間の意識障害が起こります。
二つめは「熱けいれん」です。手足のけいれん、筋肉痛、足がつるといった状態になります。
三つめは「熱疲労」です。全身の倦怠感、吐き気、嘔吐、頭痛が起こります。
四つ目は「熱射病」です。体温が40度以上になり、汗が出ない、意識がなくなる、全身の臓器の障害が起きます。熱射病の段階では死亡することがあります。
大量に汗をかいているのに水分補給をしなかったり、涼しい場所に移動しなかったりすると起こりやすいです。
何かおかしいと気が付いたら、まず涼しい場所に移り、水分補給をしてください。熱失神や熱疲労では、脳に血液が行きにくくなっているので、体を横にして休む時は頭より足を高くしましょう。また、汗をたくさんかくと塩分も失われるので、水分補給には塩分の入ったものを飲むようにすると良いでしょう。
熱疲労や熱射病の疑いのある場合は救急車を呼ぶようにしましょう。
私たちの体は「暑い」と感じると汗が出て体温を下げようとします。汗が出ているのに水分補給をしないと脱水状態になります。これがひどくなると、けいれんや意識障害になります。重症になると、汗を出す機能が働かなくなって汗が出ず、体温が異常に上がり、細胞が破壊されて臓器が働かなくなってしまいます。
特に、高齢者と乳幼児は熱中症になりやすいので気をつけてあげましょう。高齢者は暑さを感じにくくなっているので、暑い室内にいてもエアコンをかけていなかったり、水分補給もしないことが多いのです。自宅の中にいても熱中症になってしまいます。
また、乳幼児は自分で暑さを訴えることができません。ベビーカーで外に出る場合、、夏の暑い時には道路のアスファルトの表面は60度近くになることがあるので、ベビーカーの乳幼児や小さい子どもは大人よりも危険な状態になります。
7月、8月、9月は熱中症の危険の高い日が多いので、みなさんお互いに気を付け合いましょう。今年の日本の夏はいつもの年よりも気温が高くなるそうです。暑い日は、涼しい場所に移動する、帽子や日傘を使う、水分補給に気を付けるなどして、熱中症にならないようにしましょう。もし熱中症かもしれない人がいたら助けてあげてくださいね。
今日の放送の内容は以下のホームページでも音声と文章で知ることができます。
http://www.isesaki-npo-net.com/
来月の放送予定は8月26日(金)でいつものように朝8時5分頃です。また聴いてくださいね。