みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第20回です。
今回は病院の通訳と医療ソーシャルワーカーのお話です。
ブラジルでは公立病院は無料で、外国人に対しても無料です。設備が整っているのは私立病院です。民間医療保険会社があって、加入している保険次第で適用可能な病院や医師が異なります。日本では、自分で病院を選ぶことができます。
ブラジルでは保険に加入していない外国人はどこの私立病院や医師にもかかることができますが、医療費が高額になります。日本では、日本に在住する人は国籍を問わず公的医療保険に加入しないといけません。
ブラジルの病院では日本語や英語での受付はほとんどありません。日本でも、ポルトガル語や英語での受付はほとんどありません。
群馬県には医療通訳ボランティア制度があります。日本語を聞く・話すことが苦手で病院に行けないなど、困っている外国籍の県民が利用できる制度です。対応している言語は、ポルトガル語、スペイン語、中国語、英語、ベトナム語、タガログ語、ネパール語、韓国語、インドネシア語、タイ語です。
利用できる病院は群馬県と協定を結んでいる病院です。協定を結んでいる病院を知るには、あなたが住んでいる市町村の国際担当課または、群馬県人権男女・多文化共生課(電話027-226-3396、Eメール jinkenka@pref.gunma.lg.jp)に確認するとわかります。
通訳を利用したい場合は、1週間前迄に病院に依頼をしてください。病院から「NPO法人群馬の医療と言語・文化を考える会(略称MIG)」に連絡が行き、通訳が派遣されます。利用料金は、1回2,000円です。
また、病院で治療を受けていて「誰に相談したらよいのかわからない」という場合は、医療ソーシャルワーカーに相談しましょう。多くの一般病院や一部の診療所には医療ソーシャルワーカーいます。相談は無料です。
お金の支払い、健康保険・介護保険・生活保護などの社会制度、退院する時の転院先、退院後の住まいや家族との関係をどうするか、病気の理解や通訳のことも相談できます。特に社会制度は自分から申請して利用するものなので、知らないと損をすることがあります。わからないことがあれば相談しましょう。
今日の放送の内容は以下のホームページでも音声と文章で知ることができますので、もう一度聞いたり読んだりしてみてください。役に立つ情報も掲載してあります。
http://www.isesaki-npo-net.com/
来月の放送予定は12月15日(金)でいつものように朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。