みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしていきます。今回が第15回です。
今回は梅雨(つゆ)のお話です。
日本では今頃の季節は雨の日が多く梅雨(つゆ)と呼ばれます。私たちが住む関東地方では、普通の年は6月8日頃から始まり、7月21日頃まで続きます。今年は6月7日に梅雨に入りました。
ブラジルの北部やペルーでは6月~10月が乾季なので、ちょうど逆ですね。
また、ペルー近くの海の海水の温度が平年より高いエルニーニョ現象が起きると梅雨が長くなったり、逆に海水の温度が低いラニーニャ現象が起きると梅雨の雨が極端に少なくなります。
梅雨になると、「じめじめしてうっとうしい」「洗濯物が乾かない」「旅行や遊びに行く計画が立てられない」「外でおこなう仕事ができない」「大雨による災害が起きやすい」などマイナスのことが多いのですが、一方で、雨がほとんど降らないと、農作物が育ちにくくなって野菜などの値段が上がったり、夏に水不足になって水道の水の利用を制限しなければならなくなったりします。とても生活に関係しています。
私たちの日常の生活で気を付けなければならないことには、「カビ」、「食中毒」、「健康」があります。
まず「カビ」です。梅雨の時期は高温多湿なので特にカビが成長しやすいのです。カビは食品を腐敗させたり、皮膚病やアレルギーなどで人の健康に害を与えることもあります。
カビが発生しやすい場所は、台所、浴室、洗面所、トイレ、押し入れやクローゼット内、エアコンの内部などです。カビの対策には、掃除、除湿、換気が大事です。溜まった汚れや水分はカビの大好きな食べ物なので、日頃からこまめなお掃除をしたり、溜まった水分はふき取るようにしましょう。除湿は、除湿機やエアコンの除湿機能を使ったり、押し入れの中などに除湿剤を置くなどすると良いです。
次に「食中毒」です。食中毒の原因となる細菌の出す毒素に汚染された食品を食べると起きます。腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ます。予防のポイントは、手洗い、食品の保存、調理です。外出から帰った直後、食事の前、調理の前後は特に丁寧に石鹸で手を洗いましょう。また、冷蔵庫には食品を詰め込みすぎない、買い物をしたらすぐ冷蔵庫に入れるなどしましょう。調理では、加熱調理を心がけましょう。そして食後は食器をすぐ洗いましょう。
「健康」については、アレルギーの原因のひとつであるダニ対策として、カーペットや布団などを日光に当てたり、クリーニングをするなどしましょう。また、梅雨は体のだるさや疲れが出やすくなる季節でもあります。適度な運動をすることや休息をとってリラックスを心がけましょう。睡眠も特に大事ですよ。
今回は、梅雨の季節の対策をいろいろお話ししたので、1回聞いただけではわかりにくいでしょう。今日の放送の内容は以下のホームページでも音声と文章で知ることができますので、もう一度聞いたり読んだりしてみてください。
http://www.isesaki-npo-net.com/
来月の放送予定は7月21日(金)でいつものように朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。