みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第16回です。
今回は日本の国民年金がもらいやすくなることのお話です。
日本国内に住所のある人は国籍を問わず、20才から60才の間は国民年金に必ず加入しなければなりません。
法律で決まっている年数以上の間国民年金に加入していれば、原則65才から国民年金をもらえます。
今年、国民年金の法律が一部分変わり、国民年金をもらうために必要な加入期間が、今年の8月1日(火)から変わります。
従来は25年(300か月)以上加入していることが必要でしたが、10年(120か月)以上加入しているともらえるようになります。今回の法律改正で新たに国民年金をもらうことのできる対象の人には、日本年金機構から年金申し込みの書類が「黄色い封筒」で郵送されます。年齢の高い人から順に、早い人では今年の2月下旬から発送されています。届いた書類に記入して必ず提出しましょう。提出先は、各市役所または前橋年金事務所です。8月1日より前から申し込むことができます。
もらえる国民年金の金額は、もし20才から60才までの40年間国民年金保険料を払った場合は年間で約78万円です。今回の法律改正による10年間加入の場合、国民年金保険料を10年間払っている人は年金を年間で約19万円もらえます。
なお、障害のある人や生活保護を受けている人など、いろいろな理由で国民年金保険料の支払いを免除されている期間も、この10年や25年に含まれます。
さらに、8月1日時点で国民年金加入期間が10年になっていない60才以上の人は、国民年金をもらうことができないとあきらめる必要はありません。本人から申し込めば、60才から70才になるまでの期間に国民年金保険料を納めることにより、国民年金をもらえる期間になる場合があります。申し込みのあった日からの計算になるので注意してください。
また、日本と社会保障協定を結んでいる国にいて年金に加入していた期間のある人は、その国で加入していた期間も含まれるので、日本で国民年金に加入している期間と合計することで、日本の年金をもらえる可能性があります。
日本との間で社会保障協定が発効済の国は現在17か国です。南米ではブラジルです。ブラジルで公的年金に加入していた人は、日本で加入している国民年金の期間と合計できますので、市役所や前橋年金事務所で相談すると良いです。
日本に定住している南米出身者は、1990年代は年齢が20才代から30才代前半が多かったのですが、今は40才代から50才代になっています。これらの人たちの親はさらに高齢になってきています。年金は老後の生活の助けとして重要性が増しており、自分の年金についておおいに関心を持ちましょう。
今回は、年金についていろいろお話ししたので、1回聞いただけではわかりにくいでしょう。今日の放送の内容は以下のホームページでも音声と文章で知ることができますので、もう一度聞いたり読んだりしてみてください。
http://www.isesaki-npo-net.com/
来月の放送予定は8月18日(金)でいつものように朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。