みなさん、おはようございます。日本で暮らすみなさんに役立つ情報をポルトガル語でお伝えしています。今回が第22回です。
今回は高齢者の介護のお話です。日本は高齢者人口が増えていて、身の回りのことを自分でするのが難しくなってきた親を持っている人も増えています。日本に長く住んでいる外国人にとっても同じような状況になってきています。家族だけで親の世話をするのには限界があるので、そういう場合に利用できるのが介護保険制度です。
「介護」というのは、心身の障害や高齢によって日常の生活の動作をするのが困難になった人が生活できるように、他の人が世話をすることです。家族だけでは世話ができない状態の場合に使えるのが「介護保険」です。
病気になったときに病院でかかる費用が軽減される保険として、会社で仕事をしている人が加入する「健康保険」や自営業や定年退職した人などが加入する「国民健康保険」がありますね。「健康保険」や「国民健康保険」に入っている人は40才から自動的に「介護保険」に加入します。65才になるまでは特定の病気の場合に、また65才以上は寝たきりや認知症などの介護に「介護保険」が使えます。介護にかかった費用のうち個人負担は1割で済みます。
「介護保険」を使うためには「要介護認定」を受ける必要があり、あなたの住んでいる地域にある地域包括支援センターに相談をするのが良いです。さまざまな相談に対応してくれます。相談は無料です。
介護認定のレベルは7レベルあります。「要支援」が1と2、「要介護」が1~5です。
受けられるサービスはレベルに応じていろいろとあります。自宅にホームヘルパーが来てくれて食事・排泄・入浴などの身体介護や、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活支援をしてくれる訪問介護サービス。施設に日帰りで行って、食事・入浴や他の人との会話を楽しむなどをしてくれる通所介護(デイサービスとも言います)。数日から数週間の宿泊ができる短期入所生活介護(ショートステイとも言います)。
また、自宅ではなく施設で生活する特別養護老人ホームやグループホームなどのサービスがあります。
どういうサービスをどのように利用したらよいか、地域包括支援センターに相談しましょう。
一方で、介護の仕事をする人が不足しています。群馬県庁は定住外国人向けに介護に使う日本語研修講座を一昨年から開催しています。外国人が介護の知識とその日本語の知識を習得して、介護の仕事に就く助けになる研修です。外国人が地域の外国人や日本人を介護で支援できるので、積極的に研修を受けましょう。
今日の放送の内容は以下のホームページでも音声と文章で知ることができますので、もう一度聞いたり読んだりしてみてください。役に立つ情報も掲載してあります。
http://www.isesaki-npo-net.com/
来月の放送予定は2月16日(金)でいつものように朝8時5分頃から5分間ほどです。また聴いてくださいね。